うまれる

映画『うまれる』は、「子供は親を選んで生まれてくる」という胎内記憶をモチーフに、命を見つめる4組の夫婦の物語を通して、自分たちが生まれてきた意味や家族の絆、命の大切さ、人との繋がりを考える、ドキュメンタリー映画です。

 

妊娠・出産・育児、流産・死産、不妊、障害など『うまれる』ということを幅広く捉える事で

、親子関係やパートナーシップ、男性の役割、そして『生きる』という事を考えさせられる内容です。

 

 

 

 

◆映画『うまれる』 企画・監督・撮影  豪田トモ さん のコメント(一部抜粋)

 

重いテーマだと思われるかもしれませんが、とても前向きで明るいストーリー展開となっていますので、観終わった後は温かい気持ちになっていただけるのでは、と思っています。

 

映画をご覧いただいた方々からは

「当たり前だと思ってたけど産まれる事・生きる事って凄いんだ」

「育児に疲れてしまっていたけれど、子供が産まれてきてくれた事に心から感謝するようになった」

「離婚寸前だった夫婦関係が改善した」

「両親と仲直りするきっかけになった」

「子供をいらないと言っていた妻が"子供が欲しい"と言ってくれるようになった」

など数多くの感想が届いております。

 

 【家族は大切だ、命はかけがえがない、という事は、誰でも頭では分かっている】と思います。

しかし、日々の生活の中で、どうしても「当たり前のこと」のように思えてきてしまいます。

それは、【大切な事を「心で感じる」機会が少ない】からではないかと私たちは考えています。

涙と共に心の底から、そして細胞の一つ一つに伝わる機会があれば、現在の、そしてこれからの悲しい事件や親子の諍い、育児ノイローゼそして自殺や鬱、ひきこもりなどの解決への足がかりになるのではないかと確信しています。

 

 【映画『うまれる』がそのきっかけに】なることを切に願っております。

  

 

うまれる

 

 

◆ストーリー

 

 ◇両親の不仲、虐待の経験から親になることに戸惑う夫婦

 

 伴 真和(まさかず)(31歳)、まどか(31歳)夫婦は、結婚して約1年。

 

 妊娠6カ月のまどかは、初めてのお産が楽しみな反面、さまざまな不安も抱えている。

なかでも一番の心配は、自分が果たして良い親になれるのかどうかということ。

いつも笑顔の彼女だが、実は幼い頃に母親から虐待された辛い経験を持ち、彼女が中学生のときに離婚して家を出た母親とは絶縁状態だ。

 

 なぜ自分は母親に受け入れられなかったのか?

その答えを求めるようにして助産師の道を選んだのだが、いまだに自分と母親との関係を消化できていない。

 

一方、真和は幼い頃から両親の不和を見てきたため、まどかと出会うまでは、結婚したいとも子供が欲しいとも全く思っていなかった。

そのせいか、父親になるという実感を持てず、妻のお腹の子は、あくまで「自分たちの副産物」でしかない。

 

戸惑い、悩みながらも、二人はどのようにして、母親、父親になっていくのか、そしてお腹の赤ちゃんの運命は・・・?

 

 

◇完治しない障害を持つ子を育てる夫婦

 

松本哲(あきら)(40歳)、直子(41歳)夫婦は、医療によって、18トリソミーという障害を持って産まれた虎大(とらひろ)――愛称・虎ちゃん(8カ月)と出会うことができた。

 

18トリソミーは染色体異常による重い障害で、うまれること自体が難しく、うまれても90%の子どもが1年以内に亡くなる。

妊娠8カ月のときに18トリソミーの可能性を知った松本夫婦は、産むかどうかの選択を迫られたが、迷わず産むことを選んだ。

そして、うまれた虎ちゃんは数ヶ月、NICUに入院した後、奇跡的に病院を退院し、家族との生活が始まった。

しかし、立つことも歩くことも話すことも出来ない我が子。。。虎ちゃんは実際、自分で食事を摂ることができず、チューブで直接、栄養分を胃に送っている。

 

松本夫婦は、どのように、いつ終わるかわからない虎ちゃんの命と向き合おうとしているのか?

 

 

◇ 出産予定日にわが子を失った夫婦

 

関根雅(まさし)(32歳)、麻紀(31歳)夫婦の子どもは、出産予定日に突然、お腹の中で亡くなった。

 

 娘に「椿」という名前をつけて見送った後は、深い悲しみの中で自分たちを責め続ける日々を過ごしていた。

そんな夫婦を救ったのは、「わたしがあなたを選びました」という本の著者である産婦人科医、鮫島浩二との出会いだった。

 

 自分たちを親として選んでくれたはずの子が、なぜ、うまれてくることができなかったのか?

その問いに対して、鮫島医師は・・・?

  

 

◇子を望んだものの授からない人生を受け入れた夫婦

 

東(あずま)陽子(47歳)は、日本でも有数の不妊治療の病院、ミオ・ファティリティ・クリニックの管理部長。

 

自身も30代のときに9年間、治療を受けた末に、子供のいない人生を受け入れた。最初の3~4年は「ワクワクしていた」と語る彼女。しかし、やがて焦燥感などから精神的に不安定になり、そんな妻を夫の徹(50歳)は包みこもうとしていた。

 

クリニックには子供を堕ろす選択をした女性たちも訪れ、彼女を複雑に気持ちにさせる・・・

 

 

4組の夫婦が登場し、妊娠・出産だけでなく、流産・死産、不妊、障害、「子供が親を選ぶ」という胎内記憶など『うまれる』ということを、幅広く捉える事で、出産だけではなく、親子関係やパートナーシップ、男性の役割、そして生きるという事を考える・感じる内容になっております。

 

また、これまでの妊娠・出産を扱った映像と異なり、監督やナレーター(元祖イクメン・タレントつるの剛士)などメイン・スタッフに男性が関わっている事からも、常に「妊娠・出産・育児における男性の様子」にも焦点が当てられており、「イクメンになりたいけど、どうしたらいいか分からない!」という男性にも共感できる映画になっています。

 

 

◆概要

  

・ 製作年・・・2010年

・ 上映時間・・・1時間44分

・ 企画・監督・撮影・・・豪田トモ

・ プロデューサー・・・牛山朋子

・ ナレーション・・・つるの剛士

・ コメンテーター(出演者)・・・大葉ナナコ、池川明、鮫島浩二、岡井崇、見尾保幸、吉村正

 

 

 公式HP『映画「うまれる」』より一部抜粋

 

 

 

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